コミュニケーション~高校受験~

今まで数多くのコミュニケーションの失敗をしてきました(^_^)立場上必ず生徒とコミュニケーションを取らないといけません。そうしないと、受験の進路相談など大事な話がしづらくなるからです。

中2の女の子の例を紹介します。非常におとなしめの子でした。ただ、家ではもちろんもっと違う姿を見せていることは想像出来ました。アットホームな雰囲気の教室作りを目指していたので、こういうお子様でもいつかは気軽に話せてもらえたらいいなと思っていました。それにはこちらから心を開き歩み寄ることが大事です。それも笑顔で。この子が机に座っていた時に筆箱に藤田ニコルのシールが貼ってあるのに気がつきました。そこで、「ニコルん可愛いよね」という話をしました。すると、ノーリアクションです。私は撃沈しました。さらに私が席を離れると同時に先程の筆箱を机の中にしまったのです。まるで関わらないでと言ってるかのようでした。年頃の子は敏感です。周りに人がいるときに自分の趣味や興味事に触れてほしくないという人もいます。この時はその配慮が足りていませんでした。しかし、これで引くわけにはいかないのです。今後大事な話をするときにお互いが困ることになるので日をおいて再びコミュニケーションを取りに行きました。初めはちぐはぐです。ただ、いつも笑顔だけは心がけていました。「なんだこいつ」と思われてもいいのです。こちらが笑顔でいればいつかは心を開いてくれると思ったからです。時間がある程度解消してくれたかもしれません。何度かコミュニケーションを取りに行ってると、今度は向こうから勉強の質問をしてくれました。この瞬間はめちゃくちゃ嬉しかったですね(^_^)ちょっと心を開いてくれた!と思いました。ここからは徐々に話せるようになり、志望校を決める時も本人の本当の気持ちを聞き出すことも出来、本人に合った志望校提案が出来ました。

初めから上手く行くことなんてほとんどありません。私も子ども達とコミュニケーションを取りに行く上で何度も失敗しその度に心がズキッと傷つくことが何度もありました。それでもコミュニケーションを取りに行くのは必要だからです。コミュニケーションを取らないとその時は楽です。でもあとあと悪い意味で響いてくるのです。教育という仕事は単に勉強だけ教えていれば良いというものではありません。人は感情の生き物。昨日通じたコミュニケーションが今日は通用しないということもあります。大変な分、見返りも多いです。それは貴重な思春期の時期に子ども達を預かることでその成長が見えるからです。たった1年~3年でも子供の成長は大きいです。身体的にも内面的にも。ここに関われることを誇りに思いながら今日も1日頑張っていきたいと思います(^_^)

今日も最後までお読み頂きましてありがとうございました(^_^)