ギャップ~高校受験~

普段塾で仕事をしていると、たまにお子様の実力を過大評価してしまって、お子様にきつく言ってしまう保護者の方がいます。ほとんどの場合、保護者の方の願望です。これくらい出来るはず(だって前はこれくらいすぐに理解出来ていたから)、これくらい出来ないと将来良い高校に行けない、など親の思い込みでそうなっているご家庭が多いです。しかし、前は出来ていても今は出来ないということも普通にあり得ます。以前、私の教室に中3の春から入塾してきた子がいました。中2の最後のテストは5教科合計で約150点でした。しかし、中1の1学期は460点でした。色々あってその子は点数が下がり続けてしまいましたが、その時もお母様は、「昔は勉強出来たんですけどね~」、「昔はこれくらいすぐに理解出来て解けていたんですけどね~」とお子様が出来ていた当時のことばかり振り返っていました。気持ちは分かります。あえて正常かどうかで言ったら正常な反応です。しかし、勉強においては、「今」をみてあげないとお子様は傷つきます。「今の自分を見てくれない」、「今の自分がどういう気持ちか分かろうとしてくれない」といった感情になるのです。結局このお子様は勉強のブランクがあったので急には成績は上がりませんでした。上がらないと言っても入塾して最初のテストで、5教科約150点→360点でした。出来れば一発で400点を越させてあげたかったですが、そこまでが限界でした。点数が上がったことを褒め、その後はテストで410点まで取れるようになりました。ブランクがあったので450点を越すことはかなわなかったですが、一歩間違えたら高校に行ってなかったかもしれない状況です。ここまでこれたことが奇跡という状態でした。

大事なことは、お子様の「今」を見てあげること。

今日も最後までお読み頂きましてありがとうございました(^_^)